三井不動産(株)は1日、マンダリンオリエンタル東京(東京都中央区)で同社グループ記者懇親会を開催した。
冒頭に挨拶した、同社代表取締役社長の菰田正信氏は「欧州の経済不安、急激な円高、タイの洪水によるサプライチェーン崩壊など、社会経済環境には依然として先行き不透明感があるが、国内住宅販売市場では、東日本大震災直後は着工の見送りがあったものの、ゴールデンウィーク以降は顧客需要が回復し、モデルルーム来場者数は昨年並み以上になっている。ビル賃貸市場も空室率は改善傾向だ。当社グループも、“新チャレンジ・プラン2016”に掲げた顧客志向の経営を進め、中国でのアウトレット施設の開発なども積極的に行ない、グローバル化時代への対応を推進。業界のフロントランナーとして、グループ一丸となって創造性を発揮し、チャレンジを積み重ね、事業進化を遂げていきたい」と抱負を述べた。
続いて挨拶に立った同社代表取締役会長の岩沙弘道氏は、「今年は国内外ともにパラダイムが大きく変化した年として歴史に残ることになるだろう。震災からの急速な復旧を通じ世界は日本の底力を再認識している。内需拡大に向けたグローバル化、成熟化時代への対応に加え、東日本大震災後に新たなテーマとなった、より安心・安全・サスティナブルな住宅提供に向け、復旧から復興への流れの中で、新しい方向性を示していきたい」などと話した。