(株)東京カンテイはこのほど、「首都圏投資用ワンルームマンション市場調査」結果を発表した。2011年1~9月の新築・中古ワンルームマンションの平均賃料・表面利回りを調査したもの。
同期間の平均賃料は、新築が1戸当たり8万709円(前年同期比99.3%)、坪当たり1万1,691円(同98.8%)、中古が1戸当たり7万301円(同99.4%)、坪当たり1万1,260円(同99.3%)と、新築・中古ともにわずかに弱含みで推移。新築は、08年のリーマンショック以降、賃借人の居住ニーズが賃料水準の高い都心部から交通利便性と賃料水準のバランスが取れた近郊エリアにシフトしていることにあると分析。中古も08年以降わずかに弱含んでいるとした。
表面利回りは、新築が4.13%(前年同期:4.26%)と9年連続の低下、中古が8.01%(同8.15%)と2年連続で低下した。ユーザーニーズが近郊にシフトしているのに加え、販売価格も2,343万円(同2,281万円)と07年のミニバブル期以上で推移していることから、利回り回復の可能性は極めて低いとしている。中古は、流通価格・賃料ともに相場観に大きな変化が発生しているため、利回りも小幅に推移しているとした。