旭化成ホームズ(株)は2日、2012年3月期第2四半期決算を発表した。
当期(11年4月1日~9月30日)の連結売上高は264億円(前年同期比15.2%増)、営業利益179億円(同77.3%増)であった。
主力の建築請負事業では、全国89支店を86支店に再編。部材調達と物流強化によるコスト合理化と環境負荷低減をめざして技術・購買本部内の購買機能と施工アフターサービス本部の部材物流センター機能を切り離し、新たに購買・物流本部を設立した。また、2階建住宅「へーベルハウス そらのま+」を発売、3階建住宅「タウンコンポ」の販売強化を図るなど、積極的な商品展開により受注拡大に努めるとともに、好調に推移した昨年の受注残を着実に竣工させたことから、受注高が前年同期比77億円増加の1,894億円(同4.2%増)、売上高が前年同期比204億円増収の1,459億円(同16.3%増)となった。
分譲マンション事業は、「アトラスタワー茗荷谷」(東京都文京区、総戸数244戸)が計画通り引き渡しが行なわれたことなどから順調に推移し、売上高は25億円増の119億円に。また、主要関連会社の旭化成リフォーム(株)は、太陽光発電などの環境対応型商品の受注拡大に努め、第二四半期累計では過去最高となる205億円(同13.6%増)の受注を達成した。
会見で旭化成ホームズ代表取締役社長・平居正仁氏は「東北に販売エリアを展開していなかったため、東日本大震災の影響は少なく、3月末の引き渡しが遅れていた分が純増した。分譲も好調で、10月より新しいスタートを切った旭化成不動産レジデンス(株)も順調な船出となった。リフォーム事業は、太陽光発電システムの受注が増え、売上、利益ともに過去最高を記録した。
しかし、景気の先行きが不透明な中、顧客の購入意思決定が遅くなっている。財布の紐が固くなり、下期は単価が落ちるのではないかと予想している」などと述べた。
なお11年度の売上戸数は1万5,080戸(同12.7%増)、受注高は3,635億円(同2.6%増)を見込み、売上高4,530億円、営業利益470億円といずれも過去最高となる見通し。