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住宅ライフサイクルでのカーボンニュートラルを推進/プレ協が次期環境行動計画発表

シンポジウムの様子

 (社)プレハブ建築協会は17日、住宅金融支援機構本店 すまい・るホール(東京都文京区)で「2011環境シンポジウム―今後の住宅を取り巻くエネルギー利用のあり方について―」を開催した。

 冒頭の挨拶で同協会専務理事・菊田利春氏は「東日本大震災や原発事故を契機に、消費者は環境・省エネへの意識を高めている。本シンポジウムを、今後の省エネ性能を備えたスマートハウスやスマートコミュニティへの取り組みに役立ててほしい」などと話した。

 シンポジウムでは、同協会が環境行動計画「2010年度エコアクション21」の取り組み実績を報告。住宅のライフサイクルにおける生産・居住段階のCO2排出量では、1990年比15%削減目標に対し、16.6%削減を達成。住宅の性能や付加価値を高めた結果、生産段階でのCO2削減効果は少なかった。居住段階でのCO2排出量は90年比17.1%減と大きく削減。廃棄物の再資源化率は、工場生産時は99.8%、現場施工時は94.5%といずれも目標を達成した。

 また、次期環境行動計画「エコアクション2020」を発表。環境行動目標として、(1)住宅ライフサイクルを通じたカーボンニュートラルの推進、(2)廃棄物の3Rを推進、(3)生態系や生物多様性の保全、(4)化学物質の使用量などの削減、(5)地域環境とまちなみの創出、などを挙げた。この中で、重点課題としては、(1)の実行による低炭素社会の構築を目指すとしている。


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