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営業販促ツールに「AR Viewer」を導入し、顧客に強い印象を/三菱地所レジデンス

iPadでモデルルーム内の床に設置したARマーカーを映している様子。画面上にはCGで床下の構造が現れた

 三菱地所レジデンス(株)は18日、「ザ・パークハウス 新宿柏木」マンションギャラリーおよび同物件建設地(東京都新宿区)で、記者を集めて販売ツール「The Parkhouse AR Viewer」の体験会を開催した。同技術のマンション販売活動への活用は日本初。

 「The Parkhouse AR Viewer」は、無料のモバイルアプリをインストールしたiPadやスマートフォンに映した現実風景に、3DCGのコンテンツを重ねて表示することにより、マンションの外観や構造を立体的なビジュアルイメージで見られるというもの。ARとはAugmented Reality=拡張現実の略で、先進IT技術の一つ。iPadやスマートフォンの画面上でARマーカーを認識すると、3D画像が出る仕組み。

 体験会では、報道陣が実際にiPad2やスマートフォンを利用し、「The Parkhouse AR Viewer」を体感した。同マンションについては、モデルルーム内の壁、柱、床、杭、建設地外観、パンフレットに記載された間取りの計6ヵ所にARマーカーを設置している。同物件への導入価格は約150万円(技術開発費除く)。技術協力はNTTラーニングシステムズ(株)他。

 同社「ザ・パークハウス新宿柏木」マンションギャラリー所長・芦川智博氏は「モデルルーム来場時などの初期段階で、物件への興味・関心を高め、顧客に強い印象を与える効果がある。販売側は物件を説明しやすく、顧客側も理解しやすい。また模型などと違い、データであることから、他物件での2次・3次利用が可能となるメリットがある」などと説明。同社は、今回の導入は実験的なものと位置付けており、顧客の反応を見ながら技術改善を行なっていく。

 今後は、他物件へも導入していきたい考え。


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