（株）リビタはシェア型複合施設「THE SHARE」（東京都渋谷区）を完成。25日、報道陣に公開した。
同物件は、JR山手線「原宿」駅徒歩9分に立地する築48年の企業独身寮を、1棟まるごと改装したもの。建物は鉄筋コンクリート造地上6階地下1階建てで、シェア型住宅64室（3～5階）、スモールオフィス16区画（2階）、シェアオフィス（固定デスク14席・10区画、フリーデスク8席、2階）、店舗4区画（1階）からなる。
クリエイティブディレクションをスモールオフィスや飲食店舗の空間プロデュースを展開する（株）トランジットジェネラルオフィス、グリーンデザインをスタイリスト・フォトグラファーの（有）レイク・タホの熊谷隆志氏が手掛けた。
フリーラウンジ、キッチン、シアタールーム、ライブラリースペース、屋上庭園、喫煙所など共用部を充実させたのが特徴。フリーラウンジは、地域情報や入居者のイベント情報などを自由に書き込めるシェアマップやオフィススペース利用者の告知ブースを設置するなど、コミュニケーションを促進する仕掛けをつくった。共用部は、入居希望者からも反響が高く、「フル活用したいためにスモールオフィスやシェアオフィスとともに、住宅も借りる方が多かった」（同社広報担当・木内玲奈氏）という。
月額賃料は、住宅が8万～11万5,000円、スモールオフィスが10万5,000～25万円、シェアオフィスが1万5,000～5万円（すべて共益費は別途有り）。10月下旬からの入居者募集で、スモールオフィスはすべて入居者が決定。住宅は20～40歳代のアパレル関係者や会社員を中心に問い合わせが多数ある。店舗・住宅の入居開始は12月1日から、店舗部分のオープンは2012年1月14日を予定している。
木内氏は「原宿は、昔からカルチャーの発信場所だった。ここに集まる方々とその交流により、常に面白いこと、新しいことが起こり、発信されている場所として、まちの新たな魅力に発展していくよう運営していきたい」と話す。