不動産総合情報サービスのアットホーム(株)は29日、2011年10月期の首都圏新築戸建住宅および中古マンションの登録・成約価格について発表した。同社の全国不動産情報ネットワークにおける登録物件(新築戸建8,758件、中古マンション1,632件)、成約物件(新築戸建1,871件、中古マンション427件)をまとめたもの。
新築戸建の登録価格は、首都圏平均で1戸当たり3,265万円(前年同月比6.9%増)と、12ヵ月連続のプラスとなった。成約価格は1戸当たり3,232万円(同0.4%増)と、10ヵ月連続でプラスとなったが、エリア別で上昇したのは東京23区(同0.4%増)のみで、東京都下(同▲2.1%)、神奈川県(同▲2.9%)は2ヵ月連続の下落、埼玉県(同▲4.0%)も4ヵ月連続の下落となった。一方、前月比については1.8%上昇し、3ヵ月ぶりにプラスに転じた。
中古マンションの登録価格は、首都圏平均で1戸当たり2,234万円(同▲4.2%)。成約価格も1戸当たり2,066万円(同▲1.3%)といずれも3ヵ月連続のマイナスに。成約価格については、価格の高い東京23区で大きく上昇したものの、成約数の多い神奈川県で中心価格帯が2,000万円台から1,000万円台に下落したことなどにより、首都圏平均ではマイナスとなった。また、前月比についても3ヵ月連続のマイナスとなり、成約物件の平均価格は19ヵ月連続で登録物件の平均を下回った。