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東京主要5区の大型オフィスビル、平均空室率2ヵ月連続で上昇/ビルディング企画調査

 (株)ビルディング企画は7日、11月の東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)、および全国6大都市圏(札幌、仙台、東京・神奈川、名古屋、大阪、福岡)の主要エリアにおけるオフィスビル市況調査結果を発表した。

 東京主要5区の平均空室率は7.66%(前月比0.19ポイント増)となり、2ヵ月連続で上昇した。区別では、千代田区5.81%(同0.18ポイント増)、中央区7.20%(同0.11ポイント増)、港区8.84%(同0.49ポイント増)、新宿区9.50%(同▲0.15ポイント)、渋谷区7.75%(同▲0.08ポイント)で、最も空室率が上昇したのは港区だった。
 平均募集賃料は、39ヵ月連続の下落で、坪当たり1万8,628円(同▲327円)。12年3月の年度末に向け、空室を解消したいオーナーによる価格調整で顧客を誘致する動きが加速している。
 新築ビルの平均空室率は23.29%(同1.58ポイント増)、平均募集賃料は2万4,763円(同969円増)だった。

 6大都市圏の平均空室率については、名古屋が13.72%(同0.69ポイント増)と悪化したが、その他は前月比で改善。仙台は15.99%(同▲0.07ポイント)と2ヵ月連続で改善し、09年7月以来2年2ヵ月ぶりに15%台まで回復した。
 平均募集賃料は、仙台のみ9,285円(同119円増)と上昇したが、札幌9,068円(同▲177円)、名古屋1万2,472円(同▲688円)、大阪(北区・西区・淀川区)1万281円(同▲23円)、福岡9,767円(同▲57円)など、全国的には下落傾向となった。


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