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東京5区の大規模オフィスビル空室率、引き続き上昇傾向/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は16日、大規模オフィスビル(基準階貸室面積200坪以上)のマーケットデータをまとめた「オフィスマーケット2011年12月号」を発表した。

 当期の東京都心5区のビル空室率は5.75%(前月比0.03ポイント増)と上昇傾向が継続。現空面積は29万2,586坪(同1万5,466坪増)と増加した。募集賃料は2万441円(同▲183円)と、2ヵ月連続の低下となった。

 全国の6大都市別の空室率は、東京23区6.5%(同変動なし)、札幌市7.3%(同▲0.2ポイント)、仙台市14.5%(同▲0.2ポイント)、名古屋市9.3%(同▲0.3ポイント)、大阪市10.0%(同▲0.5ポイント)、福岡市10.5%(同▲0.1ポイント)と、東京23区以外は低下傾向となった。
 
 なお同社は、東京都心5区のビルについて「高水準の現空面積は、特に大型テナントにとって、移転先候補の豊富さを意味する。今後竣工予定のビルには1フロアが500坪を超えるビルも多く、大型テナント誘致によるフロア単位賃貸を優先したいビルオーナー側の意向も、大口のオフィス移転を後押ししている」と分析している。


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