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BCPへの関心高まり、「耐震性優れたビル」のニーズ急増/森ビル調査

 森ビル(株)は12月27日、「2011年 東京23区オフィスニーズに関する調査」結果を発表した。11年11月中旬~12月上旬にかけて、本社が東京23区内に立地する資本金上位1万社を対象に実施したもの。2,060社から回答を得た。

 新規賃借予定が「有り」とする回答は22%(前年比▲1ポイント)で、09年調査より3年連続で2割超となった。業種別、資本別では、前回調査に引き続き「金融・保険業」が26%、「外資系企業」が28%と、高い割合を占めた。

 また、新規賃借予定時期は「1年以内」が38%、2年以内が61%となり、前回調査(1年以内36%、2年以内57%)をわずかに上回った。オフィス面積の拡大・縮小予定では「拡大」が50%と「縮小」の22%を大幅に上回る結果となった。

 新規賃借予定の理由としては、「賃料の安いビルに移りたい」が38%(同▲5ポイント)でトップ。次いで、「業容・人員拡大」36%(同8ポイント増)が続いた。また、震災後の事業継続性(BCP)への関心の高まりに伴い、「耐震性の優れたビルに移りたい」とする回答が35%(同20ポイント増)と大幅にポイントを伸ばした。


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