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耐震補強で「建物倒壊による死者ゼロ」に/木耐協が全国大会

「今後の地震に備えて、耐震性の向上を図っていきたい」などと述べる理事長の小野秀男氏

 日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協)は24日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で、通算14回目となる全国大会を開催した。

 開会セレモニーで挨拶した理事長の小野秀男氏は「東日本大震災をはじめ、昨年は震度5以上の地震が68回も起こった。地殻変動が起きており、首都直下型の地震も4年以内に起こる可能性があるなど、切迫している。今後想定される地震に備え、建物倒壊の死亡者をなくすため、耐震補強を提案し、耐震性の向上を図っていく」などと語った。

 フォーラムでは、2012年度の研修スケジュールや、耐震診断結果調査データなどが発表されたほか、「木耐協被災地支援プロジェクト」などに参加し、被災地の復旧支援に貢献した企業に感謝状が贈呈された。

 その後、国土交通省住宅局住宅生産課住宅ストック活用・リフォーム推進官の高見真二氏が復興支援・住宅エコポイントと住宅税制について講演したほか、(財)国際高等研究所所長・尾池和夫氏が「東日本の巨大地震に学ぶ、地震発生のメカニズム」、さらに、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻助教・廣井 悠氏が「耐震補強を取り巻く現状と課題」、元プロ野球選手で野球解説者の工藤公康氏が「『折れない心』が道を拓く」をテーマに、それぞれ講演を行なった。


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