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住まいの中の空気、若い世代ほど気にする傾向に/住環境研究所調査

 積水化学工業(株)住宅カンパニーの調査研究機関である(株)住環境研究所はこのほど、「住まいにおける空気質と健康配慮」の調査結果を発表した。

 近年、花粉症や気管支喘息、アトピー性皮膚炎などさまざまなアレルギー症状を疾患する人が多く、住まいにおける空気質への関心が高まっていることから、アレルギー症状の有無による健康配慮への意識の違いなどを調査したもの。全国のアレルギー症状のある人がいる世帯1,072件、いない世帯1,076件から有効回答を得た。

 調査では、60歳代を除く各世代の約半数の世帯にアレルギー症状のある人がいる結果となった。年代別で40歳代が最も高く54%、次いで30歳代の51%となった。症状は花粉症、次いでアレルギー性鼻炎、気管支喘息で、子供世代でも30%弱に花粉症の症状が出ていた。

 また、各世帯では住まいの空気質に関してさまざまな生活工夫を実施。「窓を開けて室内の空気の入れ替えを積極的に行なっている」「家の中でたばこを吸わないようにしている」など日常生活において配慮が行なわれていた。特にアレルギー症状のある世帯ではより配慮しており、「洗濯物を室内干しにしている」(13%)、「ペットを飼わないようにしている」(22%)、「家に入る前に着ている衣類をはたく」(7%)などの生活工夫のほか、空気についての関心度が高く、「空気清浄機を使用している」(37%)、「加湿している」(21%)など機器の利用度も高いことが分かった。

 世代別に見ると、アレルギー症状のある人の有無に関わらず、20~30歳代の若い世代ほど室内の空気に強い関心を示していた。


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