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東京主要5区の大型オフィスビル、空室率4ヵ月連続の上昇/ビルディング企画調査

 (株)ビルディング企画は8日、1月の東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)オフィス市況調査結果を発表した。

 東京主要5区の平均空室率は8.15%(前月比0.43ポイント増)と、4ヵ月連続で上昇した。区別では、千代田区6.21%(同0.69ポイント増)、中央区7.71%(同0.57ポイント増)、港区8.72%(同0.41ポイント増)、新宿区11.55%(同▲0.33ポイント)、渋谷区7.84%(同0.85ポイント増)となり、新宿区のみが空室率が下落。最も空室率が上昇した渋谷区は、著名ビル数棟で1,000坪超の空室が発生した影響によるもの。

 平均募集賃料は、41ヵ月連続の下落で、坪当たり1万8,574円(同▲44円)。過去最低額を15ヵ月連続で更新している。また、新築ビルの平均空室率は37.10%(同6.85ポイント増)、平均募集賃料は2万6,675円(同1,704円増)だった。

 同社は、ビル市場の現況について「統合や集約を目的とした大規模な成約が聞かれており、比較的動きは堅調と思われる。しかし、新築ビルの大量供給によるストック増が、今後の賃料相場や空室状況に与える影響は大きい事が予想される」としている。


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