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都心5区の大規模オフィスビル空室率、現空面積大幅増で再び上昇/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は8日、1月の大規模オフィスビル(基準階貸室面積200坪以上)マーケットデータを発表した。

 当期の東京都心5区のビル空室率は6.39%(前月比0.74ポイント増)。現空面積は30万8,624坪(同3万1,729坪増)と8ヵ月ぶりに30万坪を突破。3ヵ月ぶりに空室率が改善した12月から、再び上昇した。1坪当たりの募集賃料も1万9,707円(同▲660円)と、3ヵ月連続最安値を更新。1994年の統計開始以来初めて2万円を割り込んだ。

 全国の6大都市別の空室率は、東京23区6.8%(同0.5ポイント増)、札幌市7.4%(同0.1ポイント増)、仙台市15.0%(同0.3ポイント増)、名古屋市8.6%(同▲0.4ポイント)、大阪市10.0%(同0.1ポイント増)、福岡市10.4%(同0.2ポイント増)となった。

 なお同社は、東京都心5区の大規模ビル市況について「昨年竣工のビルが依然としてまとまった面積の現空床を抱えるケースも少なくない。今後も続く大量供給が市況の軟化をさらに加速させる可能性がある」と分析している。


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