積水化学工業(株)は23日、太陽光発電実邸アンケート調査結果(2011)を発表した。10年中に同社のオール電化&太陽光発電(PV)搭載住宅に入居した世帯対象に調査。有効回答は1,385件。
光熱費ゼロとなった住宅の割合は、前年調査の73%から7ポイントアップの80%となった。PVが大容量化したことと、東日本大震災発生後の節電への取り組みが要因。PV容量別に光熱費ゼロ率をみると、4.5kW以上は約90%と高い比率だが、3.5kW未満でも60%を維持しており、光熱費ゼロ達成が省エネ意識や行動に大きく左右されると分析している。
今回調査の平均PV搭載容量は4.64kWで、年間発電量5,180kWhに対し、約28%を自己消費。72%を売電。調査対象の光熱費収支は、プラス6万6,000円となっている。
また、PV採用後「生活が変わった」という割合は81%に達しており、「光熱費を削減できた」「省エネ意識が高まった」「発電量や天気のチェックが楽しみになった」といった意見が寄せられた。