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介護サービス・有料老人ホーム分野は引き続き好調/TDB調査

 (株)帝国データバンク(TDB)は23日、101業界231分野における「2012年度 業界天気」の予測結果を発表した。各業界の生産や販売、売り上げ、収益動向などから景況感を総合的に判断、「業界天気図」で表したもの。最も景気が良い状態が「快晴」。以下、「晴れ」「薄日」「曇り」「小雨」「雨」、最も景気が悪い状態を「雷雨」としている。

 12年度の天気は「曇り」が85分野、「小雨」が50分野を占め、停滞と予測。前年度から52分野の改善が見込まれるが、7割強が「横ばい」で、復興需要は限定的であると分析した。

 住宅・不動産関連では、戸建分野が住宅エコポイントの再開とフラット35Sエコの新設が決定しており、引き続き住宅取得意欲の下支えに期待できることから、「小雨」から「曇り」に改善。マンション分野は、都心部の分譲マンションの好調は継続見込みとしながらも、「小雨」の横ばいとした。
 不動産賃貸分野も、「小雨」の横ばい。都心オフィスビルの供給過剰が懸念材料であるとする一方、耐震性の高い新規ビルへの移転ニーズの高さから、大手は堅調に推移する可能性もあると予測した。
 介護サービス・有料老人ホーム分野は、需要増に加え、12年4月からの介護報酬のプラス改訂が好材料となることから、引き続き「晴れ」としている。


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