森ビル（株）は24日、「愛宕グリーンヒルズMORIタワー」（東京都港区）が、東京都より「優良特定地球温暖化対策事業所」（準トップレベル事業所）の認定を受けたと発表した。
「優良特定地球温暖化対策事業所」とは、「地球温暖化の対策の推進の程度が特に優れた事業所」として、東京都が「知事が定める基準」に適合する事業所を認定するもの。認定された事業所は、東京都の環境確保条例（2010年4月施行）に基づく、「大規模事業所に対する温室効果ガス排出総量削減義務」において、削減義務率が緩和される。
「愛宕グリーンヒルズMORIタワー」は、01年7月に竣工した地上42階建ての複合ビル。同ビルでは、11年5月より、テナントのエネルギー使用量を可視化する新サービス「エネルギーWEBシステム」の運用を開始。自らの省エネ努力の結果が、一時間毎に数値やグラフで容易に把握できることから、電力状況を見ながら節電（昼光利用、昼休み消灯、夜間消灯）を実施し、より効果的な節電につながっている。さらに、空調制御や冷水ポンプなど、きめ細かく質の高い運用管理から設備導入・改修を行なうなどの一連の取り組みが評価されてのもの。
なお同社では、「六本木ヒルズ」「表参道ヒルズ」なども「優良特定地球温暖化対策事業所」の認定を受けている。