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ロードバイクユーザー向け賃貸住宅を竣工/賃貸創造研究所

コンセプト型賃貸マンション「Escape」外観。オーナー住戸を兼ねることもあり、外断熱施工としている
専有面積28平方メートルのワンルーム住戸内部。玄関部分は約2.4畳の土間となっており、自転車をそのまま駐輪しメンテナンスができる。居室との仕切り戸もガラスとして、大事な自転車を鑑賞できるようにした。居室はウォークインクローゼット上をロフトとし、スペースの有効活用を図っている

 土地有効活用に関する企画立案やコンサルティングを手掛ける(株)賃貸創造研究所は、コンセプト型賃貸マンション「Escape」(川崎市高津区、総戸数18戸)を竣工した。

 開発地は、東急田園都市線「二子新地」駅徒歩6分に立地する、敷地面積約310平方メートルの個人住宅・事務所跡地で、相続したオーナーから有効活用策の提案を求められていた。同社は、敷地の一部を建売住宅用地として売却した上で、残りの土地にコンセプト型のワンルームマンション兼オーナー住戸の建設を提案した。

 建物は、鉄筋コンクリート造5階建てで、5階部分がオーナー住戸となることから、複層サッシュ、外断熱施工とした。コンセプトを「大好きな自転車と暮らす」とし、高級なロードバイクなどを愛好する20~30歳代のサラリーマンをメインに、幅広い趣味を持つユーザーをターゲットとした。

 住戸はすべてワンルーム、専有面積27~28平方メートル。エントランスをクッションフロアタイルを敷き詰めた2~3畳大の土間(ホビースペース)とし、駐輪兼メンテナンススペースとした。上部に工具や自転車を吊るすことができるパイプを組んであるほか、可動サッシュを設置。室内との仕切りは、自転車を鑑賞できるよう大型のガラス引き戸とした。また、1、3階フロア住戸は、より自転車を出し入れしやすいよう、玄関も引き戸としている。

 共用部には、共用のバイクメンテナンススペースを用意。また、エレベーターは自転車2台を同時に載せることができる13人乗りの大型機とし、廊下幅も2m近く取っている。

 賃料は、月額8万6,000~9万4,000円と、相場より2割弱高くなる。3日現在9戸に申し込みが入っているという。


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