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個人投資家のJ-REIT保有率、2ケタ台に/ARES調査

 一般社団法人 不動産証券化協会(ARES)はこのほど、「第4回個人投資家に対するJ-REIT認知度調査」結果を発表した。個人投資家に対するJ-REIT認知度を把握することを目的に実施したもの。2011年12月、全国のインターネットモニターのうち、貯蓄と保険以外の金融商品保有者1,028件より回答を得た。

 金融商品の認知度をみると、株式は89.5%が「名称も内容も知っている」とした一方、J-REITは31.8%にとどまった。またJ-REITについては、「名称も内容も知らない」が28.8%にのぼり、前回調査(2010年)の30.5%からわずかに低下しただけとなった。

 金融商品の保有率では、J-REITを保有している人の割合が「J-REITのFOF」「J-REITのETF」を併せ12.6%(前回調査:8.8%)と2ケタを突破した。ただし「現在も以前も未保有」の割合は依然として56.9%(同:58.1%)を占めている。投資意向についても、「投資予定はない」が79.8%(同:76.7%)に達しており、個人投資家にJ-REITが浸透していない状況が伺われる。

 「J-REIT」を保有していない理由には、「投資する資金がない」「不動産市場が思わしくない」「日本経済全体が思わしくない」がベスト3で、いずれの回答も前年より比率が増えていた。一方「商品特性が分からない」「投資法人の情報が少ない」といった情報不足を指摘する回答は前年より比率が下がっていた。


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