(社)プレハブ建築協会は5日、すまい・るホール(東京都文京区)にて、シンポジウム「エコ・スマート社会における住宅地マネジメント」を開催した。
同シンポジウムは、「エコライフ」「スマートシティ」など、東日本大震災以降、関心が高まっているエコでスマートな暮らしの実現のために、まちづくりに何が必要なのかを考える機会として実施したもの。
NPO法人エコ村ネットワーキング理事長・滋賀県立大学副学長の仁連孝昭氏は、「近江八幡市のエコ村」の事例について取り上げ、「サスティナブルコミュニティを実現するためには、環境行動に対応した循環型システムのハードウェアと、意識の高い住民を集めることに対応したソフトウェア、組織が維持できるような意識づくりのハートウェアの3つが重要」と指摘した。
その他、筑波大学芸術系環境デザイン准教授の渡 和由氏よる「ビレッジホームはこうして生まれた! 環境への真の取組み」と題した講演や、スマートタウンと住宅地マネジメントについて、大和ハウス工業(株)の晴海台エコモデルタウン創出事業計画(大阪府堺市)と、仙台市荒井東土地区画整理事業の震災復興の取り組みについての事例紹介が行なわれた。
さらに、明海大学不動産学部教授の齊藤広子氏をコーディネーターに迎えての、パネルディスカッションも実施された。