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都心5区の大規模オフィスビル、需給バランス改善で空室率6.0%までダウン/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は7日、2月の大規模オフィスビル(基準階貸室面積200坪以上)マーケットデータを発表した。

 当期の東京都心5区のビル空室率は6.00%(前月比▲0.39ポイント)。現空面積は29万590坪(同▲1万8,034坪)で、2ヵ月ぶりの減少となった。竣工ビルの少ない新規供給の谷間で、需給バランスが改善した。1坪当たりの募集賃料も1万9,910円(同▲203円)と、5ヵ月ぶりの上昇となった。

 全国の6大都市別の空室率は、東京23区6.7%(同▲0.1ポイント)、札幌市7.1%(同▲0.3ポイント)、仙台市14.9%(同▲0.1ポイント)、名古屋市8.7%(同0.1ポイント増)、大阪市9.3%(同▲0.7ポイント)、福岡市10.2%(同▲0.2ポイント)となった。

 同社は、東京都心5区の大規模オフィスビル市況について「借り手優位の市況下で、新築・建築ビルでは競争力のある賃料設定により大型テナントの確保を図るケースが見られることから、賃料上昇の持続性には不透明感がある」と分析している。


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