積水ハウス(株)は19日、千葉大学チームの「ソーラー・デカスロン・ヨーロッパ2012」への出店に協賛し、次世代ソーラー住宅の建築に協力すると発表した。
同大会は世界の20の大学チームが太陽光発電システムを搭載した住宅を建築し、総合的な優劣を競う競技大会で、スペイン・マドリードで9月に開催される。
同大学チームは、大会開催以来初めての日本からの選出となる。大会では、積水ハウスがこれまで培ってきた技術を活かし、軒の深い伝統的な日本の建築空間と最先端の環境技術を融合させた次世代型ソーラー住宅「おもてなしハウス(Omotenashi House)」を出展する。
「おもてなしハウス」は、高い耐震性と耐久性、断熱性を実現する日本独自の工業化住宅。外観とまちなみに調和する「瓦一体型太陽光発電パネル」(9.96Wh)を搭載した環境配慮型住宅「グリーンファーストモデル」とする。夏の日差しを遮り、冬の日差しを取り込む深い軒先やリビングと縁側との中間領域「スローリビング」を提案。同社と千葉大学が2007年より産学協同で研究・開発している「ケミレスタウン・プロジェクト」の成果を活かし、科学物質を低減する空気環境の提案を等を行なう。