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川崎・溝の口で「ゆるやかなつながり」提案するコレクティブハウスを開発/コプラス

竣工間近の「溝の口ガーデンレジデンス」外観
住人が自由に集える「コモンルーム」。震災後、コミュニティ重視の傾向が強まったためか、入居予定者の多くがコモンルームに期待して入居を決めたという
ファミリータイプの住戸では、子供に配慮してレバーハンドルやスイッチの高さを若干低めにしている

 (株)コプラスは21日、集合住宅「溝の口ガーデンレジデンス」(神奈川県川崎市、総戸数17戸(コモンルーム1戸、店舗2戸含む))の竣工に伴い、報道陣に公開した。

 同物件は、東急田園都市線「溝の口」駅徒歩5分に位置。敷地面積613.91平方メートル、延床面積703.20平方メートル、地上2階建ての「コレクティブハウス」。お互いのプライバシーを尊重しながらも、食堂やリビングなどを共有できる「コモンルーム」を用意、ゆるやかなつながりのある暮らしを提案していく。コモンルームには、キッチン・トイレ・倉庫などを設け、料理教室などイベントの際、家具を倉庫に収納することで広々と利用することができる。

 住戸は、中庭とコモンルームを包み込むように全14戸を配置。ワンルーム・DINKS・ファミリー・メゾネットの4タイプを用意した。一部住戸のベランダは、夏場に緑のカーテンを行なえるよう格子仕様とし、ファミリータイプは、レバーハンドルやスイッチの高さを若干低めにするなど、子供に配慮している。

 間取りは1K~2LDK、専有面積は23~46平方メートル。再契約可の2年定期借家契約で、家賃は周辺相場とほぼ同等の7万7,000~12万7,000円(共益費3,000円別)とした。1月中旬よりインターネットで募集を開始、現在までに10戸が契約済み。

 同社設計部プランナーの大豆生田 亘氏は「入居予定者の多くが『コモンルーム』に期待しており、コミュニティを重視する傾向にあると感じている。特に、地方出身者は、知り合いが少なく、住む場所に『つながり』を求める人が少なくない。中庭とコモンルームを核に、多世代の方たちがお互いに助け、補い合えるような暮らしの実現を目指し、ゆくゆくは地域住民にも中庭やコモンルームを開放したい」などと話した。

 入居は4月1日から。


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