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シンポ、「地球環境に学ぶ木造住宅の未来」で、木造住宅に関連する研究成果を発表/日本ぐらし館他

京都大学大学院教授の林 康裕氏による講演の様子。地震のメカニズムや木造住宅の地震危険度の関連性などについて、研究成果が発表された
全委員が参加してのパネルディスカッション。講師の研究者に大工棟梁や庭師といった実務家が加わり、活発な意見交換が行なわれた

 日本の伝統と京町家の居住性などの文化を現代の住宅へフィードバックしていくための活動を続ける日本ぐらし館は、活動の一つである「木の文化研究会」の第1回シンポジウムとして、ジャーブネットの共催、(株)アキュラホームの協賛で、21日に「地域環境に学ぶ木造住宅の未来」を開催した。

 「木の文化研究会」とは、2011年5月に発足した、京都の建築関係専門家の集まりで、伝統的木造住宅に学び、その知恵を現代の住まい作りに生かすことで新たな日本の住宅のスタンダードを確立するための研究を進める集まり。今回は同研究会の運営委員会のメンバーが講演者・パネリストとして登壇した。

 講演では、京都大学大学院の鉾井修一教授が、住宅の吹き抜けが夏期・冬期の室内環境に及ぼす影響などについて研究結果を発表。続いて同大学大学院の林 康裕教授が、今後懸念される地震の種類や発生確率、木造住宅の耐震性などについて「地域環境と木造住宅の耐震性」のタイトルで講演を行なった。
 続いて、全委員出席のもとでのパネルディスカッション「地域環境に学ぶ木造住宅の未来」も開催された。


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