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首都圏新築戸建の成約価格、前年同月比14ヵ月連続上昇/アットホーム調査

 不動産総合情報サービスのアットホーム(株)は22日、同社のネットワークにおける、2012年2月期の首都圏の新築戸建・中古マンションの登録価格および成約価格データを発表した。調査対象物件は、登録物件が、新築戸建9,444件、中古マンション1,682件。成約物件が、新築戸建2,023件、中古マンション386件。

 新築戸建の平均登録価格は、1戸当たり3,141万円(前年同月比▲0.2%)で、16ヵ月ぶりのマイナス。平均成約価格は、1戸当たり3,232万円(同2.3%増)で、14ヵ月連続のプラスとなった。比較的価格の高い東京都下で5%超上昇したこと、高額物件の多い東京23区で引き続き成約が大幅に増加していること等によるもの。しかし、23区では成約が城東など価格の安いエリアに偏る傾向があり、4ヵ月連続のマイナスとなっている。なお、成約価格の平均は、登録価格の平均を4ヵ月連続で上回った。

 中古マンションの平均登録価格は、1戸当たり2,326万円(同1.6%増)でプラスに。平均成約価格は、1戸当たり2,145万円(同▲1.4%)で、再びマイナスとなった。東京23区で低額物件の成約が増加し、平均価格が1割近く下落したことが最大の要因。23区は前月比も▲14.0%と大きく下げており、首都圏平均の前月比は3ヵ月ぶりの下落となった。また、成約件数の平均価格は、23ヵ月連続で登録物件の平均を下回っている。なお、1平方メートル当たり成約価格は34万3,200円(同▲3.7%)で、7ヵ月連続のマイナス。


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