大和ハウスグループは26日、電力供給不足への対応と省エネ・低炭素社会の実現を目的に、同グループの全国の事務所、工場など約200事業所に1,000台の可搬型リチウムイオン蓄電池「パワーイレ」を4月10日より順次導入、1日当たり最大2MWhのピークシフトを実施すると発表した。
「パワーイレ」は、平時に利用している商用電力を蓄えることができるだけでなく、太陽光発電システムでつくられた電力も蓄えられる非常用電源。電力需要が減る23時から7時までの間に蓄電し、電力需要ピークの13時から18時までの間、蓄えた電力を事務所内で使用するパソコン、卓上LED照明の電力に利用する。
「パワーイレ」1,000台の導入で、約1万人分の電力を賄うことが可能。商用電源に頼らない独立電源システムや、停電時のバックアップ電源としてBCP対策にも利用する。なお、特に深刻な電力不足が懸念されている関西電力管内の事務所には、1.2MWh分600台を導入。約5%のピークカットを見込んでいる。