三井不動産レジデンシャル(株)は、マンション全体のエネルギー利用をスマート化する新システムを、分譲マンション「パークタワー西新宿エムズポート」(東京都新宿区、総戸数179戸)を皮切りに導入する。
新システムは、(株)東芝が提供するマンション共用部のエネルギーを制御する「MEMS」と各住戸のエネルギーを制御する「HEMS」の連携によるエネルギーマネジメントと、電力需給に応じたデマンドレスポンス(電力使用量をコントロールして、ピーク時需要の削減・電力系統の安定運用を図る仕組み)によるインセンティブ還元(削減した電力量に応じて電気料金に利用可能なポイントとして還元される)を組み合わせたもの。
電力需給ピークに応じ、各住戸のエアコン設定温度の制御や共用部に設置した大型蓄電池(約90kWh)の充放電制御など、マンション全体で状況に応じた電力の自動制御によるエネルギーマネジメントを行なう。
またデマンドレスポンスによる電力需給ピーク低減に対して、居住者へ電気料金割引のインセンティブを継続的に還元する仕組みを導入。これらを組み合わせたシステム導入は分譲マンションとしては初となる。
「パークタワー西新宿エムズポート」は、JR「新宿」駅徒歩13分に立地する、地上27階建てのマンション。竣工は14年1月下旬の予定。