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アウトレットモール市場規模、新規開業や増床で拡大傾向続く/矢野経済研究所調査

 (株)矢野経済研究所は3日、国内アウトレットモール市場の調査結果を発表した。2012年2~3月にアウトレットモールを運営・展開する企業等に直接面談や電話ヒアリング等を行ない、市場規模(アウトレットモールのテナント売上高。施設の運営収入・賃料売上高等は含まない)を推計した。

 10年度のアウトレットモール市場規模は、新規施設の開業や既存施設の増床により5,770億円(前年度比3.4%増)となった。
 市場を牽引する大手2社の既存モールでは、百貨店等の定価販売を行なうプロパー店舗のセール開催期間の前倒しや延長等によるセールの常態化、また会員制ファミリーセールサイトなどで、多くの施設で前年実績を下回った。

 一方、施設数が1~2施設の中堅デベロッパーが運営するアウトレットモールの売上は好調に推移。プロパー店舗やアミューズメント施設、スーパーや銀行などの生活利便性施設を併設したハイブリッド型モールや、地域住民と国内外観光客の双方のニーズに対応したリゾート地のアウトレットモールで売上を伸ばした。

 また、アウトレットモールは、今後も新規開業や増床が続くため、11年度の市場規模は5,930億円(同2.8%増)、12年度は6,050億円を予測する。


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