(公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は16日、2011年度(11年4月~12年3月)の首都圏不動産流通市場の動向を発表した。
同期の首都圏中古マンション成約件数は2万9,620件(前年度比▲1.1%)。2年連続で前年度を下回ったものの、前年度並みとなった。特に東京都は都区部が1万677件(同2.0%増)・多摩地域が3,152件(同2.5%増)と、ともに前年度比を上回った。
成約単価は、1平方メートル平均で38万6,600円(同▲2.1%)で、2年ぶりに下落した。都県別では、東京都49万8,200円(同 ▲4.4%)、埼玉県24万5,600円(同▲0.9%)、千葉県24万1,700円(同▲1.5%)、神奈川県35万6,400円(同▲0.9%)と、すべての都県地域で下落した。
成約物件の平均専有面積は、65.07平方メートル(同▲0.4%)、成約物件の平均築年数は18.50年(前年度17.67年)で、古い物件にシフトする傾向が顕著となっている。また、新規登録件数は17万9,604件(同 22.9%増)で、最近で最も高水準だった08年度(16万3,787件)を超える結果となった。
一方、中古戸建住宅の成約件数は1万766件(同1.5%増)と、前年度増。成約物件価格は2,936万円(同▲2.4%)と、2年ぶりに前年度を下回った。