スウェーデンハウス(株)は16日、完成したスマートシティ「スウェディッシュガーデン印西牧の原」(千葉県印西市、全24区画)の先進モデル分譲住宅4棟を報道陣に公開した。
「スウェディッシュガーデン印西牧の原」は、(独)都市再生機構が中心となって整備を進めている千葉ニュータウン「結いの丘 まきのはら」21住区(千葉県印西市)のスマートシティ計画地に立地。同地では、子育て層が安心して暮らせる低炭素なまちづくりを進められており、歩行者と自動車を分離した道路や、住区内では道路に身近な広場としての機能を持つ「みちひろば」を整備。街区は電線類を地中埋設し、電線や電信柱が見えないすっきりとしたまち並み形成をする。
同社の分譲住宅は、土地面積174.34~219.98平方メートル、延床面積114.21~119.10平方メートル。耐震等級など主な設計性能評価は、すべて最高等級を取得。コストの高い創エネシステムや蓄電池を導入する前に、高断熱・高気密性能が重要と考え、先進モデルでは、高気密で高断熱な住宅に、高性能エアコンと太陽光システムを組み合わせ標準搭載している。年間の電気料金支払金額は、次世代省エネ基準住宅の約15万7,800円に対して、先進モデルは電気料金すべてを賄ったうえで、約2万7,800円売電できる試算。
同社では、1999年7月から引き渡し物件すべてで気密性能(C値)を測定。C値は、隙間の面積を床面積で割ったもので、数値が小さいほど気密性が高い。基準数値は関東エリアが5、北海道、東北エリアは2。同日の会見でもC値の気密測定が行なわれ、数値は0.5となった。これは、住宅1棟に、はがき半分ほどの隙間しかないことを表すという。
同団地は、全24区画のうち5棟が販売済み。先進モデルとして公開された1棟は、イケアのキッチンを標準装備した「SAKITATE interior designed by イケア」で、価格は4,710万円。
会見で、同社常務取締役執行役員営業本部長の小島敏之氏は「若者向けに発売した『SAKITATE』は大変好調で、契約棟数は前年比6%増と受注増に貢献している。今秋には、40歳代をターゲットにした商品の提案も考えている。太陽光システムの搭載率は今のところ10%程度。今後はHEMSに結びつける商品などで、売上を伸ばしていきたい」などと述べた。