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棚卸不動産の売却が進捗せず、減収減益に/原弘産12年2月期決算

 (株)原弘産は16日、2012年2月期決算を発表した。

 当期(11年3月1日~12年2月29日)の連結売上高は13億3,100万円(前期比▲83.8%)、営業損失は4億2,100万円(前年同期:営業損失9億5,900万円)、経常損失は6億7,400万円(同:経常損失12億5,200万円)、当期純損失は6億2,600万円(同:当期純利益60億200万円)。

 当期は、有利子負債圧縮のための棚卸不動産の売却、中古戸建住宅・中古マンションを取得してのリフォーム販売ならびに戸建企画住宅の販売等を展開したが、計画していた物件の売却が進捗せず、棚卸資産評価損を営業原価に計上したことから、減収減益となった。

 不動産分譲事業では、不動産仲介や棚卸資産の売却、中国での分譲マンション販売等に注力したものの、計画通りに進捗しなかった。中古戸建て住宅や中古マンションを取得してのリフォーム販売および戸建企画住宅の販売についても3件を売却したものの、資金調達が不調に終わったことから計画していた物件の仕入れが滞るなど事業を軌道に乗せるにいたらず、営業収益3億5,700万円(前年同期比▲95%)、営業損失は2億4,300万円(前年同期:営業損失8億8,400万円)にとどまった。

 次期については、引き続き棚卸不動産の売却による金融債務の圧縮を図ると共に、安定収益の見込める不動産賃貸管理事業部門の強化を図っていくとし、連結売上高120億9,000万円、営業利益10億7,000万円、経常利益8億9,500万円、当期純利益5億7,500万円を見込んでいる。


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