(株)エイブル&パートナーズはこのほど、(株)ACコーポレーションによるエイブル&パートナーズの普通株式・新株予約権の公開買い付けに賛同の意見を表明した。
ACコーポレーションは、エイブル&パートナーズ代表取締役会長兼CEOの佐藤 茂氏が代表を務める会社で、今回の公開買い付けは、佐藤氏の出資によるエイブル&パートナーズのマネジメント・バイ・アウト(MBO)の一環として行なわれるもの。
エイブル&パートナーズは、エイブルとCHINTAIを主要子会社とし、賃貸不動産仲介業を展開する持株会社として、2010年11月に設立された。しかし、11年10月期の業績は、東日本大震災による影響もあり賃貸仲介件数が前年を大きく下回る約16万5,000件にとどまるなど、厳しい状況にある。
そのため、中核事業の抜本的改革にあたっては、持ち株会社の設立だけでなく、店舗改築、人材育成、営業体制再構築といった仲介事業の再強化と不動産管理事業の強化が必要と認識。そのためには(1)迅速な意思決定、(2)改革期間と資金の確保、(3)上場維持のコストを的確な投資に回す必要性などから、MBOによる株式の非上場化が有効であるとの結論に至ったもの。
公開買い付けは16日から5月30日まで行なわれる。ACコーポレーションによるエイブル&パートナーズの全株式取得が完了した時点で、同社は上場廃止となる予定。現時点では、8月末までには取得手続きを完了させる方針。