大成建設ハウジング(株)は、鉄筋コンクリート住宅「パルコン」の新商品「Palcon Max(パルコン マックス)」を、21日より発売する。
同社は、1969年に壁式鉄筋コンクリート構造のプレハブ住宅「パルコン」を開発・発売。以来、「パルコンは災害に強い」という評価を獲得。東日本大震災でも、パルコンのオーナーには、津波も含めて被害はなかったという。
市場ニーズの変化に対応し、さらに強く、安心・安全な構造を追及。パルコンマックスでは、「パルコン」の基本構造、基本性能をベースに、鉄筋コンクリートの壁厚を12cmから14cmにすることで、壁の耐力を向上、内部耐力壁の数を減らした。さらに、支持梁、支持柱により、スラブを支持する「サポートフレーム」や、「ワイドフレーム」を採用することで、最大60平方メートルの空間の拡張を実現。ライフスタイルに合わせたプランニングの自由度を高め、将来の家族構成の変化などに対応する間取りの可変性も持たせた。
さらに、メーターモジュールを標準採用することで、階段、廊下の共用部分に高齢者対応として手すりの設置や、車椅子での移動が容易になる空間を確保。また上下階の吹き抜け空間の計画が容易にしたことで、吹き抜け上部に開閉式トップライトを設けるなど、開放的な空間設計も可能となった。
用途は、戸建住宅、賃貸専用住宅、賃貸・店舗・医院併用住宅、多目的用途建築など。4階建てにも対応が可能。
本体工事価格(2階建て)は坪当たり、プレミアム(自由設計)は70万円~、ユアスタイル(シンプルコンセプト住宅)は60万円~。
会見で同社代表取締役社長の蛭川哲夫氏は、「新商品では、長く住んでいただけるよう、強さを維持しながらも、ライフスタイルの変化に対応できる可変性を持たせた。4階建ても可能となり、敷地が狭くても、タテへの空間の広がりを提案できる。都市部を中心に、年間500棟の販売を目指していく」などと述べた。