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札幌の都市再生緊急整備地域内で地上20階建ての複合ビル着工/三井不動産他

「(仮称)札幌三井JPビルディング」外観イメージ

 三井不動産(株)と郵便局(株)は23日、複合ビル「(仮称)札幌三井JPビルディング」(札幌市中央区)を着工する。

 同施設は、JR「札幌」駅徒歩4分、地下鉄南北線「さっぽろ」駅徒歩2分、地下鉄東西線「大通」駅徒歩5分に立地する、地上20階地下3階建ての複合ビル。商業施設(地下1~地上4階)とオフィス(6~19階)で構成され、敷地面積約5,500平方メートル。延床面積6万8,000平方メートル。賃貸面積は事務所が約2万5,200平方メートル、商業施設が約8,500平方メートル。

 計画地は、商業ゾーンとして賑わう「札幌駅前通」と、札幌の観光名所「赤れんが庁舎(国指定重要文化財:北海道庁旧本庁舎)」や銀杏並木(土木学会選奨土木遺産)など歴史情緒あふれる「北3条通」が交差する北2条西4丁目。1月には、計画地を含む「札幌駅・大通駅周辺地域」の一部が、都市再生特別措置法に基づく特定都市再生緊急整備地域に指定されている。

 建物は、外装デザイナーにアーキテクトシップの松岡拓公雄氏を起用。隣接する「(仮称)北3条広場」から建物まで、縦ラインを強調したデザインモチーフで全体の統一感を図る。商業施設は、商業環境デザイナーに「東京ミッドタウン」等の実績がある清水卓氏を起用。店舗数は約30店舗。オフィスは、1フロア約560坪の基準階面積と天井高2.8mを確保した開放的な空間とし、災害時のBCP対応として72時間対応の非常用発電機を導入する。また高性能Low-Eガラスや光センサーによる自動調光システムを採用するなど、環境面も配慮する。

 なお、竣工は14年8月、商業施設のオープンは同年9月を予定。


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