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横浜市港北区の築23年の賃貸マンションをリノベーション/オリエンタル産業、ブルースタジオ

天井はあえて高さを確保するためにスケルトンのまま、壁はグリーン系のペイントで川縁の草木を、床材の木幅は細くすることで川をイメージした
同住戸のバルコニーからは「鶴見川」が一望できる
「ピーチビラE」外観

 オリエンタル産業(株)と(株)ブルースタジオは22日、共同で実施した横浜市港北区のリノベーション賃貸マンションを報道陣・関係者向けに公開した。

 同物件は、東急東横線「綱島」駅徒歩3分に位置する鉄筋コンクリート造地上7階建て、築23年の賃貸マンション「ピーチビラE」の1戸(総戸数28戸、5階部分、専有面積66平方メートル)。3ヵ月空室が続いたため、オーナーが賃貸管理会社であるオリエンタル産業に相談し、改装に至ったもの。同社は設計・監理をブルースタジオに依頼、両社初のコラボレーション物件となった。

 工事期間は1ヵ月、工費は約750万円。配管なども刷新時期にあったため、費用を投下してスケルトン状態からリノベーション。水回りの位置なども変更し、大きく居室がとれる間取りとした。間取りは4LDKから1LDKとし、増加傾向にある単身世帯、2人世帯のニーズに合わせた。リビングはパーティションや引き戸で区切り、“プラスα”の部屋をつくることも可能とした。

 居室内は、窓から一望できる鶴見川や緑といった“地域性”をテーマに、壁の塗料材にはオリエンタル産業が代理販売を行なう「ポーターズペイント」のグリーン系の色を取り入れ、床材は無垢のタモ材を採用。木幅を一般的なものよりも細くして、“川の流れ”をイメージした。

 オリエンタル産業・代表取締役社長の的場敏行氏は、「同物件では入居者をあらかじめ決めて、ブルースタジオと当社とともに、3者でリノベーション内容を決めていった。こういった物件を選んでいただける入居者はコミュニケーション能力が高く、物件自体に良いコミュニティ形成が生まれるほか、長期優良入居者にもなる。今後も空室に悩むオーナーなどに積極的に提案していきたい」と語った。

 家賃は、15万8,000円(改装前15万3,000円、ともに共益費別)。


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