(株)タカラレーベンは、戸別に蓄電池・太陽光発電パネルを備え、売電を可能とした分譲マンション「レーベンリヴァーレ横濱鶴ヶ峰ヒルズ」(横浜市旭区、総戸数99戸)を竣工。24日、報道陣に公開した。
同物件は、相模鉄道「鶴ヶ峰」駅徒歩27分の社宅跡地に開発した地上5階地下1階建てのマンション。マンションの屋上に、戸当たり6枚の太陽光発電パネルを搭載。最大1.26kWを発電し各戸に供給、余剰電力を売電できる。
蓄電池は、安全性とコストに優れた鉛電池を採用し、メーターボックス上部に設置する。蓄電容量は4kW(過放電による故障を防ぐため、使用可能容量は2kW)で、室内のLED照明、冷蔵庫、パソコンなどを停電時に約3時間稼働できる。使用は「非常時」に限定し、停電を検知すると、蓄電池にため込んだ電力を使用するモードに自動的に切り替わる。災害時には、太陽光発電システムのパワーコンディショナーを「自立運転モード」にすることで、分電盤を通さず、太陽光発電から蓄電池への直接充電が可能。耐用年数は10年。
太陽光発電パネルと蓄電池で、戸当たり約200万円のコストアップとなるが、創立40周年記念と「太陽光発電マンション」プロモーションを兼ね、コストアップ分は同社で負担している。
住戸は、3LDK・4LDK、専有面積66~84平方メートル。販売価格は2,598万~3,688万円、坪単価138万円。2011年7月から販売を開始し、キャンセル住戸5戸を除いて完売している。同地では、6月に総戸数59戸のマンション、9月には戸建住宅36戸の供給が予定されており、いずれも太陽光発電と蓄電池を搭載する。
同社は、他エリアでの供給物件にも、同システムを導入していく方針。