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営業利益、18%増の499億円を計上/野村不動産HD12年3月期決算

 野村不動産ホールディングス(株)は4月27日、2012年3月期決算を発表した。

 当期(11年4月1日~12年3月31日)は、連結売上高4,508億700万円(前年同期比▲6.3%)、営業利益499億3,900万円(同18.7%増)、経常利益341億7,300万円(同30.7%増)。当期純利益は、固定資産のうち、事業収益性が低下した一部の賃貸資産などについて、減損損失97億円を特別損失として計上したものの、前期に不動産ローン担保証券(CMBS)に係る営業エクイティ投資評価損を特別損失に計上した影響に加え、法人税率の引き下げに伴い繰延税金資産・負債を取り崩したことなどにより、175億9,100万円(同221.5%増)と大幅増益となった。

 主力の住宅事業は、売上高が2,445億2,000万円(同▲14.5%)、営業利益が238億2,200万円(同50.7%増)。住宅分譲部門では、マンションと一戸建てを併せた売上計上(引渡)戸数は4,028戸(同▲1,049戸)と大きく減少したが、利益率が大幅に向上したことなどにより、減収増益となった。契約済未計上残高は3,969戸(同1,731戸増)。

 ビル事業は、売上高が1,057億100万円(同5.3%増)、営業利益が253億4,500万円。10年9月に竣工した「日本橋室町野村ビル」(東京都中央区)、持分を追加取得した「東芝ビルディング」(東京都港区)の収益が通期で寄与したことなどにより、増収増益となった。なお、期末時点の空室率は2.4%(同▲1.6ポイント)に改善した。

 次期については、連結売上高5,230億円、営業利益550億円、経常利益400億円、当期純利益190億円を見込む。


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