三井ホーム(株)は8日、2012年3月期決算を発表した。
当期(11年4月1日~12年3月31日)の連結売上高は2,168億3,800万円(前期比1.3%増)、営業利益は41億8,700万円(同11.2%増)、経常利益は43億3,800万円(同11.8%増)、当期純利益は29億2,500万円(同221.0%増)。リフォーム事業を手掛ける三井ホームリモデリング(株)の株式譲渡による売却益25億8,000万円を特別利益として計上し、純利益は大幅増となった。
主力の新築事業は、建築請負において、期首受注残高が前年を上回っていたこと、1棟当たりの受注単価が上昇したことなどで、売上高1,641億2,800万円(同4.0%増)、営業利益は50億3,100万円(同15.6%増)となった。
リフォーム・リニューアル事業では、三井ホームリモデリングが連結子会社から持分法適用関連会社となったこと、オフィス・商業施設リニューアルの売り上げが減少したことなどで、売上高223億700万円(同▲27.6%)、営業利益5億3,000万円(同▲38.4%)と大幅減。賃貸管理事業は、管理戸数の増加により売上高は179億3,200万円(同3.9%増)、販管費が減少したことなどで営業利益は9億3,400万円(同5.6%増)となった。
9日に行なわれた決算説明会で同社代表取締役社長の生江隆之氏は、「前期は、経営資源の選択と集中を行ない、三大都市圏に営業人員を拡充し、営業力の強化を図った。ゆるやかではあるものの、再編効果に手応えを感じている。施設系建物やストック事業の拡大に向け、住宅オーナーとの関係を深めるオーナーズデスクを開設した。今後も三井グループのシナジーを強化し、受注の拡大に努めていきたい」などと述べた。
なお、次期については、連結売上高2,260億円、営業利益48億円、経常利益49億円、当期純利益24億円を見込む。