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SE構法を全面リニューアル。業界初、Sボルトを全棟採用/エヌ・シー・エヌ

 全棟構造計算書付きのSE構法を全国のSE構法登録施工店(独立系住宅ビルダー、工務店)を通じて供給している(株)エヌ・シー・エヌは、2012年5月より、業界で初めてSボルト(ラグスクリューボルト)の全棟採用をはじめとする、SE構法の全面リニューアルを実施した。

 SE構法とは、コンピュータ制御による高精度プレカットによって作られた集成材を軸組部分に採用し、接合部に同社独自開発によるSE金物を使用することによって、圧倒的な構造強度を実現、大空間や大開口を可能にした住宅構法。

 今回のリニューアルでは、木造の長期的安全を目的に高強度なSE金物とSボルトの組み合わせて「剛性」を従来よりも強化し、本格的な「木造ラーメン構法」が実現できるようにしたほか、耐力壁の品質・性能の安定化、そして、国産材の利用推進も考慮した。

 具体的には、柱と梁の接合部分に使用する高強度SE金物のさらなる性能強化をするために、Sボルトを全棟採用。Sボルトは、一般的な金物工法や在来工法で使用されている直径12mmの普通ボルトとは、大きく異なり、ボルトの胴部分に特殊な凹凸形状(ラグスクリューボルト/Lagscrewbolt:LSB)の加工を施した、直径16mmのSE構法専用のボルト。従来のSE構法よりも最大2倍もの曲げ剛性を実現する。従来の高強度SE金物から、さらに引張強度・剛性を高め、SE構法の特徴である全棟で実施される「構造計算の技術」を駆使し、最大スパンで9mで(社)日本建築センターの構造評定を取得した。

 そのほか、工法の詳細は同社ホームページまで。


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