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都心5区の大規模オフィスビル空室率、上昇続く/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は14日、4月の大規模オフィスビル(基準階貸室面積200坪以上)マーケットデータを発表した。

 当期の東京都心5区のビル空室率は6.73%(前月比0.51ポイントアップ)と、空室率上昇が継続。新宿区でまとまった規模の空室床を抱えた大規模ビルが竣工したことが要因となり、現空面積は32万5,686坪(同2万2,430坪増)と、統計を開始した1994年以来の最高値となった。

 全国の6大都市別の空室率は、東京23区7.4%(同0.5ポイントアップ)、札幌市7.0%(同▲0.4ポイント)、仙台市16.6%(同0.3ポイントアップ)、名古屋市8.9%(同0.1ポイントアップ)、大阪市9.1%(同変化なし)、福岡市10.8%(同0.2ポイントアップ)となった。

 同社は、東京都心5区の大規模オフィスビル市況について「日本経済回復傾向でオフィス需要拡大に期待がかかるが、現状は重要を上回るペースでの新規供給が続く。早急な需給バランスの回復は期待しにくく、空室率は緩やかな上昇傾向にある」と分析している。

 


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