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JREIT保有マンション稼働率、大都市は07年以降最高水準に上昇/みずほ信託銀行

 みずほ信託銀行は、「不動産マーケットレポート2012年5月号」を発行、JREIT保有の賃貸マンション稼働状況について考察した。

 JREITが全国に保有する賃貸マンションは、2011年12月末現在で1,039棟・総戸数約7万5,200戸。地域別の保有状況は、東京23区に620棟・約4万2,900戸(保有総戸数に占める割合57.0%)と過半数を保有。大都市(札幌市、仙台市、東京23区、大阪市、名古屋市、福岡市)は837棟・約5万9,400戸(同79.0%)となった。

 大都市における稼働率については、10年3月期以降、上昇傾向で推移しており、10年にかけては東京23区を除く各都市で、07年以降の最高水準に達した。大阪・仙台市では、平均稼働率が10年9月期に大幅に上昇、95%超に。11年に入ると、大阪市を除き上昇傾向で推移、平均稼働率は07年以降最高水準に上昇している。特に仙台市では、震災後の需要増加で、被害が少ない賃貸住宅の稼働率が上昇。優良物件を抱えるJREITの賃貸マンションは、ほぼ満室の状況となった。

 JREIT保有物件が多い東京23区の住戸タイプ別平均稼働率については、各住戸ともに09年12月期を底としてV字型での上昇が見られた。特にワンルームは、11年9月期に96.0%まで上昇、過去のピークである08年3月期の95.6%を上回った。 
 平均賃料収入単価については、稼働率が回復してきたことから、11年3月にはプラスに転じ、その後ワンルームは横ばい、コンパクトは横ばいからやや弱含み、ファミリーはやや弱含みからほぼ横ばいで推移している。


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