(公社)ロングライフビル推進協会(BELCA)は15日、ロイヤルパークホテル(東京都中央区)で、2012年度通常総会および第21回BELCA賞表彰式を開催した。
総会では12年度事業計画として、主に(1)ロングライフ化に資する人材の育成、(2)ロングライフ化の推進に必要な調査研究・技術開発と情報発信、(3)ロングライフ化を助長するための表彰・評価、(4)ロングライフ化を推進するための会員への情報発信と会員との協働、などを盛り込んだ。
続いて「第21回BELCA賞」表彰式を開催。同賞は、わが国における良好な建築ストックの形成に寄与することを目的に、長期にわたる適切な維持保全や優れた改修を実施した建築物のうち、特に優秀なものをBELCA賞選考委員会(委員長:内田祥哉東京大学名誉教授)が選考、同協会が表彰するもの。
長年の適切な維持保全が実施された建築物を対象とするロングライフ部門には、「ザ・プリンス箱根 本館」(神奈川県足柄下郡箱根町)、「阪神甲子園球場」(兵庫県西宮市)、「早稲田大学2号館」(東京都新宿区)の3物件、改修により画期的な活性化が図られた建物を対象とするベストリフォーム部門には、「石川県政記念 しいのき迎賓館」(石川県金沢市)、「国立大学法人 東京工業大学すずかけ台キャンパスG3棟」(横浜市緑区)など全7物件が受賞した。
表彰式で挨拶した同協会会長の山内隆司氏は、「91年より表彰を始めた同賞は、本年で21回目を迎え、これまでの受賞物件数は計206件となった。受賞物件が多くの人の目に触れることで、建物のロングライフ化がより一層促進されることを期待したい」などと話した。