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福岡・糸島市に、環境配慮型住宅地「荻浦ガーデンサバーブ」竣工/大建

「荻浦ガーデンサバーブ」(2012年4月末)

 建設コンサルタント事業を行なう(株)大建(福岡市早良区、代表取締役:松尾憲親氏)は20日、九州大学と連携して開発に取り組んでいた環境配慮型住宅地「荻浦ガーデンサバーブ」(福岡県糸島市)の竣工を発表した。

 「荻浦ガーデンサバーブ」は、2代、3代にわたって住み続けられる「サスティナブルコミュニティ(持続性のある住宅地)」を目指して開発したもの。JR筑肥線「筑前前原」駅徒歩12分・「美咲が丘」駅徒歩8分に位置。約2,700平方メートルの敷地に18戸(160平方メートル・全戸地下室付)の連続した独立住宅と、1戸のコモンハウスを建築した。

 敷地内には、約45mの太陽光パネル(約20kW)を設置、共有部分の電力に使用する。また、九州大学との産学共同研究として「在来種の植栽計画」を実施したほか、「雨水貯水地下タンク(約106t)」を設置。トイレ洗浄水や庭の散水用水として使用することで、水道光熱費等の削減に寄与する。

 住宅は、世代を超えて恒久的に住み続けられるよう、99年間の定期借地権「英国式リースホールド」形式を採用。借地期間終了後は、住戸部分の再契約を可能とした。コモンハウスは、1階(30平方メートル)が託児所(平日)と文化教室(休日)、2階(30平方メートル)がゲストルーム。日曜大工やプランター栽培など、家族で楽しめる教室を計画し、住民同士のコミュニティ形成を促す。
 また、住民によるHOA(住宅地経営管理協会)を組織。マスタープランやガイドラインの策定、管理ルールなどを定め、住環境を保護していく。

 販売価格は、1,890万~2,226万円(税込み)、最多価格帯は2,100万~2,226万円(5戸)。現在、約50組の予約があり、6月3日に抽選を行なう予定。


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