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仲介取扱件数は過去最高更新、関西圏の伸びが貢献/三井不リアル12年3月期決算

 三井不動産リアルティ(株)は24日、2012年3月期決算概要を発表した。

 当期(11年4月1日~12年3月31日)は、連結営業収益1,022億2,400万円(前年同期比5.8%増)、営業利益95億5,500万円(同12.8%増)、経常利益94億7,600万円(同12.2%増)。主力の仲介事業は、第1四半期まで震災の影響を引きずったがその後は正常化。売上高545億7,000万円(同3.7%増)を確保。リパーク事業も、リーマンショック後続いていた縮小傾向が一段落し、管理台数13万3,039台(同7.0%増)となり、売上高422億100万円(同10.3%増)と2ケタ増となった。利益率の高い法人仲介とリパーク事業が伸長したことで、利益も2ケタ増となった。

 主力の仲介業務は、震災の影響で前年度割れとなった首都圏を、関西圏の伸びでカバー。三井不動産リアルティネットワーク全体での仲介件数は3万6,071件(同0.9%増)となり、過去最高を更新。取扱高は1兆1,321億3,400万円(同▲0.7%)、仲介手数料収入は598億3,600万円(同2.4%増)だった。なお、期末店舗数は260店舗(前期末比5店舗増)。首都圏は、リアルプラン店舗とリハウス店舗の整理を行ない173店舗(同▲1店舗)だった。

 次期も、関西圏については積極的に人材投下と店舗展開を推進するが、首都圏については「成長と品質を両立する意味からも、新規出店にはこだわらず、人材育成と既存店舗の好立地化、増床をメインとしたい」(代表取締役社長・竹井英久氏)としている。


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