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オーナーのCO2排出削減量272t、国内クレジットとして認証取得/積水ハウスグループ

「国内クレジット制度」認証取得に至るフロー

 積水ハウス(株)は30日、同社が運営する国内クレジット制度に基づくオーナー組織「グリーンファースト倶楽部」が、同社と積水ハウスリフォーム(株)が設置した太陽光発電システムや燃料電池により削減されたCO2排出量をとりまとめ、「国内クレジット」認証を取得。このクレジットを用いた排出権取引による売却益を、持続可能な社会づくりに向けての諸活動を展開する非営利団体「ジャパン・フォー・サステナビリティ」に全額寄付したと発表した。

 「国内クレジット制度」は、経済産業省・環境省・農林水産省が実施する温室効果ガスの排出削減と省エネ活動を推進することを目的に、京都議定書目標達成計画で規定されている温室効果ガス排出削減量を認証し、排出権取引等に活用できるもの。同社は、この制度に基づき太陽光発電システムと燃料電池によるCO2排出削減事業を企画。2011年7月にプログラム型排出削減事業として承認を受け、事業主体となる太陽光発電システムと燃料電池を設置した住宅オーナー組織「グリーンファースト倶楽部」を発足した。今回は、11年11月末日までに入会した会員のCO2排出削減量272tについて、国内クレジットとして認証を受けた。

 同社は今後も、太陽光発電システム・燃料電池の設置実績を増やし、国内クレジット制度の実施期間である13年3月31日までに、1万t規模の国内クレジット認証取得を目指す。


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