森ビル（株）は4日、光の柔らかさや高い質感を持ちながら、消費電力を約52％削減できるオフィスビル向け省エネ型「LED 照明器具」を開発、2012年8月に竣工する「アークヒルズ仙石山森タワー」（東京都港区）のオフィス専有部での採用を発表した。
従来のLED照明では、独特のギラツキ感やまぶしさが残ってしまうという点がオフィス専有部採用における課題となっていた。そこで同社では自社オフィスの実験場「MORI WORKING LAB」での実証実験を重ね、新技術を導入して光源を点形から線形に変更。さらにカバー部の透光性を改良することで、光の柔らかさや高い質感（Ra84、4000K）を持ちつつ、最高水準の省エネ性能を持ったLED照明器具の開発に成功したもの。一般的なグリッド照明と比較して約52％の消費電力を削減することが可能となった（昼光センサーを利用し、700lxに照度設定した場合）。
なお、従来の蛍光灯タイプの「フォレストシーリングシステム」の照明のオフィスでも、ユニット交換のみでLED照明への変更が可能。交換に伴う付帯工事もなしに、容易にオフィスのLED化を実現することができる。