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「制震収納」組み込んだ注文住宅の新商品発売。今期受注2,000棟超えへ/住友不動産

「J・RESIDENCE(ジェイ・レジンデス)」外観。深い軒の出とコーナーまで回り込んだバルコニー、高さ2
400mmのハイサッシュなどにより、奥行きと陰影を出しているのが特徴

 住友不動産(株)は16日、同社独自開発の制震装置「ニューパワーキューブ」を標準搭載した2×4注文住宅の新商品「J・RESIDENCE(ジェイ・レジンデス)」を発売。同日、報道陣に公開した。

 同商品は、同社注文住宅としては2年半ぶりの新商品。同社の中高級分譲マンションの設備・仕様を取り入れたのが特徴で、注文住宅における高級商品としてラインアップする。外観は、深い軒の出と、天然木の軒天井、化粧柱型、2,400mmのハイサッシュ、バルコニーのアルミ手すりなど、洗練されたイメージを演出した。

 標準搭載される「ニューパワーキューブ」は、基礎と一体化したL字型の鉄筋コンクリート壁の上にダンパーを搭載。2階の床と連結することで、建物の揺れ最大25%、変形を55%低減できるもの。内部スペースを収納として活用できる「制震収納」で、RC壁をコの字型にすることで危険時に避難できる「シェルター」としても機能する。同社の従来型2×4住宅にも搭載可能で、その場合は65万円で提供する。

 「J・RESIDENCE」は、床面積40坪の場合で、坪単価56万円。同日会見した同社常務執行役員戸建事業本部長の香月秋裕氏は「当社の戸建住宅事業は30年の歴史があるが、まだまだマイナーな存在。今回の新商品は、総合ディベロッパーの当社にしかできないもの。2012年3月期の受注棟数は1,968棟だが、新商品の投入で今期は2,000棟超えを目指し、4期連続の受注増を達成したい」と抱負を述べた。


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