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売上高過去最高を更新。主力の戸建事業が好調/ポラスグループ12年3月期決算

 ポラスグループは5日、2012年3月期決算を発表した。

 当期(11年3月21日~12年3月20日)の連結売上高は1,343億9,300万円(前期比7.8%増)、営業利益は110億4,800万円(同▲2.2%)、経常利益は109億3,700万円(同▲1.7%)、当期純利益は21億2,600万円(同▲8.0%)となった。

 グループ全体での売上棟数は、戸建分譲住宅事業で1,862戸(同7.3%増)、戸建注文住宅事業で628戸(同1.1%増)となるなど、好調に推移。また住宅資材の購入や加工・販売等を行なうポラテック(株)の受注好調等により、昨年に引き続き、過去最高の売り上げを更新した。

 セグメント別では、戸建分譲事業において、徹底した原価管理と品質向上を実施。「st. Lake abiko(エスティーレイク我孫子)」(全55戸)や「-ORANGE PROJECT-オランジェ 吉川美南」(全87戸)、「パレットコート柏リコラの庭」(全49戸)等を販売。年間計約数は1,890棟となった。
 
 また、戸建注文住宅事業では、都内エリア2店舗目となる練馬展示場を新規出店。市場拡大のための拠点を増やした。これにより受注棟数は702棟(同3.8%増)となり、3期連続での受注増および過去最高の受注棟数を計上した。

 プレカット事業では、構造計算や性能表示、住宅エコポイント等、住宅に求められる重要な要素に応えていくことで受注量が増加。坂東工場と滋賀工場で約4万8,000坪の加工能力を増加させたほか、12年3月には子会社ポラテック富士(株)を設立し、今後の事業計画に備えた基盤固めも実施している。

 同グループ代表取締役社長の中内晃次郎氏は、「不透明な経済状況が続いているが、こうした中でも価値あるまちづくりを進めていきたい。当社が得意とするまちづくりやアフターメンテナンスの徹底などによりシェアナンバーワンを目指していく」等と語った。

 今後は、新築事業以外の中古再生事業や賃貸事業、リフォーム事業を加速させるとともに、城北地区や城東地区、東武東上線上で展開していく考えで、次期は売上高1,500億円、経常利益130億円を見込んでいる。


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