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神奈川・相模原で大規模物流施設着工/LIM、三菱地所

「ロジポート相模原」完成予想パース
LIM代表取締役兼CEOの中嶋康雄氏(左)と三菱地所代表取締役専務執行役員の伊藤裕慶氏(右)

 ラサール インベストメント マネージメント インク(LIM)と三菱地所(株)は、共同開発している大型マルチテナント型物流施設「ロジポート相模原」の17日の着工に先立ち、11日に起工式・地鎮祭を執り行なった。

 「ロジポート相模原」は、2012年度開通予定の圏央道「相模原愛川IC」等の利用が可能であることから、首都圏と西日本の結節点となるだけではなく、首都圏広域をカバーする戦略的物流拠点として注目が集まっているエリアに立地。そのほか、国道129号線に面し16号線まで約4kmと、主要幹線への高いアクセス性を有している。

 建物は鉄筋コンクリート造5階建て。敷地面積は9万4,197.27平方メートルで、延床面積は21万826.02平方メートルと東京ドーム約4.5個分という日本最大級の規模。1フロア面積も約3万5,000平方メートル(トラックバース含む)と大規模な倉庫空間を実現する。
 浅層部の良好な地盤に支持し、プレキャスト工法・免震構造の採用により高品質・高耐久・高耐震性を実現することで、災害時の事業継続性や従業員の安全を確保。また、外周ランプ部も含めた免震構造とすることで、ランプ動線の寸断による操業不能リスクを回避している。
 
 設備では、大型ランプウェイを2基完備し、各階に大型車が着床可能なトラックバースを配置する。
 また、24時間監視体制の防災センターを設置することで、オペレーションをサポートする。

 なお、現時点ですでに大手3PL企業との間で約2万3,500平方メートル(全体の約13%)の賃貸面積の契約を予定している。
 
 地鎮祭に出席したラサール インベストメント マネージメント代表取締役兼CEOの中嶋康雄氏は「1990年代以降、物流施設へのニーズは変化してきた。今回の大規模開発も事業者の都合ではなく、産業からのニーズの高まりによりスタートしたものだ。今後も社会的意義のある建物としての物流施設の可能性を探っていきたい」等と挨拶した。
 また、三菱地所代表取締役専務執行役員の伊藤裕慶氏は、「当社の物流施設開発としては、“辰巳三丁目開発計画”に続く第2弾となる。土地利用の可能性を探る意味でも、年度内に用地を1~2件を取得したい」と語った。
 
 竣工は2013年8月の予定。


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