三幸エステート(株)は26日、東京都心3区(千代田区、中央区、港区)オフィスマーケットの規模別指標、「オフィスレント・インデックス」の2012年第2四半期版を発表した。(株)ニッセイ基礎研究所と共同で開発・調査しているもの。
1994年第1四半期を100とした当期の都心3区賃料指数は、3区全体が72(前期比▲1ポイント)、大規模ビル69(同2ポイントアップ)、大型ビル67(同1ポイントアップ)、中型以下74(同▲3ポイント)。
大規模ビル・大型ビルが3期ぶりの上昇を記録。逆に中型以下は下落に転じ、2期前に記録した最低値まで低下した。建物規模の大きいビルの賃料底打ちの兆しが見えたが、同社は「賃料上昇局面入りにつながるかの判断は、今後の動きを注視していく必要がある」としている。
また、賃料の前年同期変動率は、3区全体で▲3.6%、大規模ビル▲2.5%、大型ビル▲8.7%、中型以下▲2.7%と大規模が大幅に下落率を縮小した以外は、軒並み下落幅が拡大。中型以下も上昇から下落に転じた。